十和田市立中央病院では、最新放射線治療装置「トモセラピー®」を導入し、がん治療を行っています。
この「トモセラピー®」は、アメリカのTomoTherapy社が提供する放射線治療の最先端テクノロジーです。
(正式名称:TomoTherapy® Hi·Art® treatment system [トモセラピー®ハイアート®システム])
日本では、「トモセラピー®」として認知されるこの最先端テクノロジーは、国内では十数台しか導入されておらず、東北地方では十和田市立中央病院が初めて導入しました。

トモセラピーの放射線照射イメージ
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「トモセラピー®」は、CT(コンピュータ断層撮影装置)とリニアック(放射線治療装置)を一体化させた装置で、正確に病巣部の照射部位と形を把握し、腫瘍に対してピンポイントに放射線を集中照射することが可能です。
放射線照射装置が体の周りをらせん状に回転し、コンピュータ制御寝台が前後に移動するので、周囲360度、前後51カ所の方向から照射することができます。
また、IMRT(強度変調放射線治療)と呼ばれる最新の照射方法を採用しているので、がんの形、部位、大きさに合わせて照射量や強度を変化させることで、腫瘍以外の正常組織への侵襲(影響)を減らすことができます。
「トモセラピー®」は、様々な部位のがん、様々な大きさのがん、そして、様々ながんの個数に対応できるだけでなく、正確な放射線照射治療による副作用の少ない、体に優しい治療が可能なのです。

十和田市立中央病院では、がん総合診療科を中心に専門スタッフを充実に力を入れており、常勤の放射線治療専門医、医学物理士、放射線治療専門技師、放射線治療品質管理士が在籍しております。
この専門スタッフにより、患者さま中心の質の高い放射線治療をご提案しております。
また、「トモセラピー®」による放射線治療をはじめとして、外科治療、化学療法、免疫療法、そして緩和ケアといったあらゆる治療法の中から最適な治療をご提案しています。

患者さまにとって「トモセラピー®」による放射線治療が適切な方法であるか診察により判断いたします。また、院外から患者さまの場合は紹介状をお持ちになり、地域医療連携室へお越しください。
治療を始める前に「トモセラピー®」でCT撮影し、体内の腫瘍を画像で確認(IGRT:画像誘導式放射線治療)します。治療範囲を確認後、治療期間中に姿勢を一定に保つための固定具の作成や大まかな位置あわせのためにマジックで印をつけたりして、治療計画を立てます。

計画時の姿勢でCT撮影し位置を調整後、「トモセラピー®」による放射線治療を開始します。
1回の治療時間は20分程度で、従来の放射線治療装置よりも2倍~3倍多く治療時間が必要になります。
回数は様々ですが原則的に月~金曜日まで週5回の照射を繰り返します。典型的な症例の場合、前立腺癌では37回、乳癌温存術後予防では25回程度の照射を行います。
10分程度動かずにじっとしていられない症状の方、また、病変が広い範囲にわたり「トモセラピー®」による放射線治療効果が望めない方の場合は、最適な治療方法をご提案させていただきます。

「トモセラピー®」による放射線治療は、世界的にも非常に高い治療効果が期待されております。日本国内で導入されている医療機関が非常に少ないことから、治療予約に半年以上も待つほど期待されている治療法です。
当病院では、十和田市内に限らず、県内外からも治療のご相談を受け付けております。現在は、1ヶ月以上先まで予約が申し込まれている状況です。

上十三地域をはじめ県内外の、がんでお悩みの方々に、是非「トモセラピー®」による放射線治療をご提案していきたいと考えています。
「トモセラピー®」による放射線治療をはじめとする、がんのご相談は、別館1階医療情報センター内のがん相談支援センターへお問い合せください。